90年代MVP・最高試合発表

▼90年代MVP発表

Japan BOXING Homepageでは、99年11月23日から2000年までの間、90年代MVPを募集しました。総計56の有効投票がありました。ご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。では、発表いたします。

MVP辰吉 丈一郎32票
次点ユーリ・アルバチャコフ6票
3位川島 郭志5票
3位鬼塚 勝也5票
5位大橋 秀行3票
6位畑山 隆則1票
6位三谷 大和1票
6位西島 洋介1票
6位佐々木 基樹1票
6位コウジ有沢1票
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▼講評

やはりというか、辰吉丈一郎選手がダントツでMVPでした。このページの読者の皆さんにはアンチ辰吉も多いのでどうかと思いましたが、そういう意味では意外でした。

選出根拠としては、もう手放しで、というのがほとんどでした。やはり90年代のほぼ全体にわたって活躍したこと、ボクシングに関心のない人にまで知名度が高かったこと、言葉では言い表せないカリスマ性を備えていたことなどがあるでしょう。他の選手を推薦したい方も、客観的に考えると辰吉選手以外ありえないというケースも多かったように思われます。それほど90年代では特別なボクサーだったと言えるでしょう。

次点のユーリ・アルバチャコフ選手は、やはり90年代でもっとも強いボクサーということで選出した方が多かったようです。9度の世界タイトル防衛は90年代で最多、海外、それもタイでのKO防衛成功などの実績。世界を奪取したムアンチャイ戦はダウン応酬の白熱した試合でインパクトも十分。何より距離感、必殺の右クロスなど、技術・パンチ・スピードなど実力的にぬきんでていました。

3位の川島郭志選手はディフェンスに魅せられた方が多かったようです。感動できるほどのディフェンスができる選手は他にはいないでしょう。6度の防衛も90年代の日本人では最多です。同じく3位の鬼塚選手はそのカリスマ性とメンタル的な特異さを挙げた意見が多く寄せられました。試合前にぎりぎりまで自分を追い詰める、ひたすらストイックにトレーニングを重ねるなどの点が感動を呼んだのでしょう。

5位の大橋秀行選手は90年代初期に引退してしまったという点で若干不利でしたが、日本人の世界挑戦21連敗ストップの功績は多大です。最軽量級ながらまれに見るハードパンチ、テクニックもしっかりしたものがあり、見ごたえのある試合を展開しました。

他は1票ずつでしたが、票が入らなかった選手で竹原選手は世界でもっとも層が厚く、しかも東洋と欧米でレベルの格差が大きいミドル級で世界を奪取したということで推薦しようとしたという意見がありました。また90年代全体にわたり世界のトップレベルで活躍し、2階級制覇を達成した井岡選手も捨てがたいという意見もありました。

▼90年代最高試合発表

引き続き最高試合を発表します。募集期間はMVPと同じく99年11月23日から2000年までの間で、総計39の有効投票がありました。ご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。

最高試合シリモンコン×辰吉 丈一郎11票
次点崔漸煥×大橋 秀行3票
次点薬師寺 保栄×辰吉 丈一郎3票
次点川島 郭志×セシリオ・エスピノ3票
5位ユーリ・アルバチャコフ×渡久地 隆人2票
5位李烈雨×レパード玉熊2票
5位コウジ有沢×畑山 隆則2票
5位ホルヘ・カストロ×竹原 慎二2票
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▼講評

試合のほうもやはりシリモンコン×辰吉がダントツでしたが、MVPほどの差でもなく、また他の試合も多岐にわたりました。

90年代最高試合のシリモンコン×辰吉を推す声としては、やはり文句なしに一番興奮した、感動したというものが目立ちました。日本人が世界戦で勝つのは久しぶりで、しかも強いチャンピオンをKOで、さらに勝ったのが辰吉選手ですから、というのがこれほどまで大きな感動を与えた理由だと言えるでしょう。

崔漸煥×大橋 秀行も同様の意見が多いようです。世界挑戦連続失敗をKOでストップ。多いに盛り上がった試合だった。薬師寺 保栄×辰吉 丈一郎は試合前から大変注目を浴び、試合内容も両者闘志あふれるすばらしいファイトでした。川島 郭志×セシリオ・エスピノは川島選手のベストバウトに挙げる人も多い試合で、とにかく12ラウンドにわたり川島選手のテクニックを存分に披露した試合でした。

他に票が入った試合としては、大橋×ロペス、柳×井岡、鬼塚×カストロ、リチャードソン×辰吉、鬼塚×李尚哲、岡部×辰吉、ロサリオ×平仲、飯泉×スラヤ、飯田×井岡、畑山×崔、佐々木×馬場がありました。いずれも記憶に残る素晴らしい試合でした。

▼2000年代に向けて

今回の投票ではすでに引退した選手が多いですが、まだこれから現役で期待できる選手もいます。また、現在世界を期待されている選手も数多く控えています。さらに、これからデビューしようとしている選手が90年代を上回る活躍をしてくれるかもしれません。

ボクシング界では、人気低迷と言われ久しいですが、ぜひそれを覆すほどの選手が出てくることを期待しつつMVPの発表を終わりたいと思います。


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