勝敗の決めかた

ご存知のようにボクシングはパンチを出し合ってより強い方が勝つスポーツです。しかし、見ていると意外に勝敗がわかりにくいときがあります。それでもどちらかに優劣を必ずつける必要があるので、そのためのきまりもつくられています。それでは勝敗の決め方を1つずつ見ていきましょう。
KO(ノックアウト)
もっともわかりやすい試合の結末。厳密にはダウンしてレフェリーが10カウントしても試合再開に応じられなかったケース。

TKO(テクニカルノックアウト)
一口にTKOといっても何種類かあります。基本的にはレフェリーが試合を中止してどちらかを勝者にするのをTKOというようですが、

1・ほぼKO。ダウンして、10カウント数えるまでもなく、試合続行が困難とレフェリーが判断して試合をストップする場合。最近の試合のKOは大概これです。10カウント数えることはまれです。これは健康管理に配慮してのことでしょう。

2・だいたいKO。ダウンはしていないが、試合が一方的になって、対戦相手が反撃できず、防御も困難になったときレフェリーがストップする場合。これも健康管理の関係から、特に最近は早めに止める傾向があるようです。

スタンディングダウンについて

以前は一方がグロッキーになったら、立ったままでもダウンをとってカウントしていました。しかし、数年前から世界的にスタンディングダウンを廃止して、そのままTKOにする傾向があります。すでに世界戦ではスタンディングダウンはとりません。また、日本国内の管轄の試合でもスタンディングダウンは廃止になりました。

3・パンチで負傷したとき。多いのはパンチでまぶたをカットしてしまい、レフェリーストップされてしまうケース。パンチで切れた場合は切られた方のTKO負けになります。偶然のバッティング(頭がぶつかること)のときは試合を中止して、採点で判定します。

判定
試合には規定のラウンド数があり、そのラウンド内でどちらかがKOにならなかったときは判定で勝敗を決めます。採点は各ラウンドごとにつけます。10点満点の減点法です。目安としては次のようになります。
10-10互角で差がつかなかったとき。
10-9ダウンはないが、一方が有利だったとき。
10-8ダウンが1回あったか、それに相当するダメージがあったとき。
10-7ダウンが2回あったか、それに相当するダメージがあったとき。

採点をするジャッジは3人で、全ラウンドの合計でそれぞれがどちらかを勝者にします。ジャッジ3人とも一方の選手の勝ちを支持したときは3─0の判定(ユナニマスデシジョン)、2人が一方、1人がもう片方を支持したときは2─1の判定(スプリットデシジョン)、2人が一方、1人が引き分けとした時は2─0の判定で、一方の勝ちになります。1─0、1─1、0─0のときは引き分けです。

ただ、この採点は場合によっては非常に難しく、どちらが有利だったのかわからないラウンドがよくあります。しかも10-10ばかりつけていては引き分けの試合が多くなる(?)ためか、ラウンドマスト方式といって各ラウンドよほど差がつかなかったとき以外はできるだけどちらかにポイントを振り分けるようになっています。そこで採点の基準が重要になってきます。ボクシング評論家(?)のジョー小泉さんがWOWOWの解説で毎回言っていることを引用すると、次のようになります。

各ラウンドについて、

  1. 有効なクリーンヒット
  2. 有効な攻勢
  3. ディフェンス
  4. リング・ジェネラルシップ
の順に評価していきます。もし、有効なクリーンヒットで差がついていたら、その時点で10-9をつけます。有効なクリーンヒットの数が互角なら、その次の基準に移ります。リング・ジェネラルシップというのは、試合のペースを握っているかどうかということです。

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